モデル鈴木えみさん(39)が考える「女性の理想像」とは?【インタビュー】
ずっとブレない自分軸で生きている──。それが私たちSTORY世代が憧れる鈴木えみさん。〝自分の好き〟はとことん貫きつつ、枠を広げるために、流れに合わせて、しなやかに新しいものにチャレンジしていく「フッ軽さ」を持つ彼女の、【女性の理想像】とは?
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鈴木えみさんプロフィール
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39歳。10代からモデルとして活躍し、現在は自身のファッションブランドを展開する他、性教育プロジェクトを推進するなど幅広く活動。
凛とした自分でいたいけど、怖くはなりたくない。しなやかな芯のある女性像が理想です
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◇ 「ブレない黒」で奮い立たせる
私にとって黒は、強い自分でいられて、凛とした気持ちにさせてくれる色。昔から大好きなのですが、思い返してみると母親の影響が大きかったのかなと思います。彼女はいつも黒ずくめの洋服を身に纏って、ヒールを履いて赤リップで決めているような、凛とした人だった。そんな母親像が、〝大人の女性〟のアイコニックなイメージとして、私の中に強く残っています。
モデルという職業柄、10代の頃はギャル系や古着などカラフルなファッションにも挑戦しましたが、意識的に黒を選ぶようになったのは20代半ばになってから。サイズ的にもしっくりくるインポートブランドにハマったのを機に、モードな黒に落ち着きました。今ではコーデに困った時も、ここぞ! という時もつい手に取ってしまうのが黒。ブラックコーデは、デイリーからドレスアップシーンまで、私に寄り添いつつ奮い立たせてくれる。黒を纏っている時が一番軸がブレずに自分らしくいられるから、もはや人生には欠かせないアイテムです。
強くありたいという思いは昔から。実際にそうだと思うし、家族や友人からもそのように認識されています。特に妊娠中は、「印象が柔らかくなったね」と言われるのが自分ではない気がして、「キレ味を失ってはいけない」と思っていたので(笑)、あえて革ジャンを羽織ったり、Iラインのシルエットで体を強調したり、マタニティウェアとは真逆のファッションをしていました(笑)。それくらい、〝強さ〟という概念は私をカタチづくる要素の一つ。
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◇ 最愛の娘からは「スーパーマン」 と呼ばれています
普段から揺らぐことも、人生に迷うことも今はないかもしれません。やりたいことが沢山あるので、落ち込んでいる時間がもったいないと思ってしまうから。自分の〝好き〟を突き詰めたり、信じた道を貫いていくには必ず〝強さ〟が必要。悩む暇があったら、その分、目指すべき姿や目標のために時間を使った方が圧倒的に有意義だと思います。日々、〝好き〟にフォーカスするトレーニングをしていくことで、徐々に自分の芯となるものが育っていったような気がしていて、その結果、スーパーポジティブで強い自分がつくられていました。
11歳の娘は悩みの多いお年頃で、「できなかったらどうしよう」と不安を口にすることも。そんな時は、「やらないとできるようにならないからやるんでしょ?」といつも言い聞かせています。娘には「ママは鋼の心を持ったスーパーマン」だと言われてますから(笑)。ただ、怖い人にはなりたくない。知らない人に道を尋ねられるようなカジュアルさも欲しい。40代で目指すのは、しなやかで柔軟性がありながらも、芯のある女性です。
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「ワードローブの大半を占めている黒は、着ると背筋が伸びる色。透け感のあるⅠラインのドレスに、もこもこのファージャケットの組合わせなら、オールブラックでも重たくならない。相反するシルエットと素材感で、絶妙なバランスをつくるのがマイルールです」
ジャケット¥45,100(styling/styling/ ルミネ新宿1店)ワンピース¥68,200(フェティコ/ザ・ウォール ショールーム)ピアス¥154,000(シハラ/シハラ トウキョウ)
撮影/菊地 史(impress+) モデル/鈴木えみ ヘア・メーク/河嶋 希(io) スタイリスト/竹村はま子 取材/渡部夕子 ※情報は2025年2月号掲載時のものです。
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