【実録】「ただ、癒されたかった」—47歳シングルマザーが女性用風俗を利用するまで

最近、巷でよく耳にするようになった「女性用風俗」(通称:女風)。その存在に興味を持つ女性は想像以上に多く、また「使ったことがある」という声も頻繁に聞くようになりました。

この記事では、10年前に離婚を経験し、以来異性関係はまったくなかったというシングルマザーの恵さん(45歳・仮名)の体験談について、率直なお話を伺いました。

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恵さん(仮名)45歳

家族構成:既婚、21歳の娘

「女風」が流行る理由

「女風を知ったのは、SNSでたまたま見かけたのが最初です。匿名の体験談を読んで驚きました。女性向けに風俗のサービスがあるなんて思ってもみなくて」

そう口を開いた恵さんは、品のある柔らかさを纏っていました。ベージュのニットに黒のパンツというシンプルなコーディネートには清潔感があり、きちんとした女性という印象です。

恵さんは何気なくスマホを眺めているとき、初めて「女風」の存在と知ったと言います。しかし好奇心は刺激されたものの、当初は「そんなものがあるんだ」くらいの気持ちだったそう。

「でも好奇心のままスマホを眺めているうち、“ただ癒された時間”という利用者の口コミに惹かれたんです。もう10年近く男性に癒される時間なんてなかったな、と気づいてしまって……」

恵さんは10年以上前に離婚を経験してから、特に再婚や恋愛感情を抱いたこともなかったそう。異性関係で生じるトラブルや心労はもう懲り懲り。性欲ももともとあまりないタイプとのことですが、女風の公式サイトや口コミサイトをついつい覗くようになっていきました。

サイト内にはかなり刺激的な言葉もありましたし、料金システムを見て『お金を払ってまでこれをしたい人がいるの……?』とも思いました。

一方で、“愛を知らない女性が求める安らぎ”とか、“女性が安心して癒される空間”なんて文言が気になりました。最初は決まり文句で大袈裟だなとも思ったんですが、でも口コミサイトにもリアルな感想がたくさん載っていて。“久しぶりに誰かに抱きしめてもらった”“自分を大切にしてもらえた”なんて声を見ているうち、私も異性と触れ合いたい欲求がだんだんと出てきたんです。

離婚してから娘のことばかり考えて、自分のことなんて二の次でした。でも娘が大学に進学してから、ふと気づいたら、私はいつもひとりぼっちで。スマホばかり触っていたので

女風を利用するのは「悪いこと」?

恵さんはたびたびスマホで女風について調べるうち、「自分も一度試してみたい」という気持ちが湧いてきたようです。

「実際に予約をしようとしたときは、なんというか怖かったです。サイトを開くだけでドキドキして、何度も『本当にこんなことしていいの?』と自問自答していました。

でも、このまま誰にも触れられずに生きていくのかと思ったら寂しくなって。そういう時間を持つことって、そんなに悪いことなのかな? 人間としてごく普通の欲求なんじゃないか? だから、試してみる価値はあると思い始めたんです」

緊張しながらも恵さんがサイトを見ながら選んだセラピストは、30代半ばの穏やかそうな男性でした。プロフィール欄に『お客様の心に寄り添うことを大切にしています』とあり、恵さんはふと『私みたいなおばさんに、どんなふうに寄り添ってくれるんだろう』と淡い期待を持ったのだそうです。

ホテル選びの悩み

また思い切ってセラピストの予約は済ませた恵さんですが、次はホテルの手配も自分でする必要があると知り戸惑ってしまいました。

「自宅にセラピストを呼ぶ人もいるそうですが、娘と一緒に住む家でさすがにそれはできません。どんなホテルを選べばいいのかわからなくて、ネットで『女風 ホテル おすすめ』と検索したり、口コミを読んだりした結果、普通のシティホテルにしました。

ラブホテルも考えましたが、受付の仕組みなどよくわからず、予約もできないことが多く不安だし……清潔感なども気になり。結局、シティホテルのほうが落ち着けると思いました」

恵さんが手配したのは1泊1万円ほどのビジネスホテル。ラブホテルのほうが3時間5000円前後で、価格的にはお手頃だったそうです。

当日の心情と緊張

そして、とうとう予約当日。恵さんはとにかく緊張して迎えました。

ホテルにチェックインしてセラピストの方を待つ間は、飲み物の味もよくわからないほど緊張して手が震えて(笑)。『やっぱりキャンセルしようかな』と何度も思いました。

でもここで逃げたら、せっかく踏み出した一歩がもったいない。どうせなら一度経験してみようと自分を奮い立たせていました」

そして時間になると部屋のチャイムが鳴り、セラピストの男性がやってきました。

「ドアを開けたら、落ち着いた雰囲気の男性が笑顔で立っていて安心しました。『緊張されてますよね? お水、飲みますか?』と言われて、差し出されたペットボトルを受け取る手が震えていたのを覚えています」

後半では、とうとう恵さんが女風サービス受けた体験談と感想、その後の変化などを詳しく聞かせていただきます。

▼続きは13日(日)に更新予定

 

取材/山本理沙

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