野々村友紀子さん、更年期対策には”夫への推し活”、夫婦円満を大切に!
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テレビで見ない日はないほど、情報番組やバラエティ番組に引っ張りだこ、無駄がなく、説得力に溢れる野々村友紀子さんの発言は更年期対策においても同じ。人として、また女性として大切な基本をしっかり押さえたものでした。
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野々村友紀子さんprofile
1974年8月5日、大阪府生まれ、50歳・放送作家。1992年から7年間、芸人として活動後、会社員を経て放送作家に転向。現在は情報番組のコメンターをつとめるなど、メディア出演も多数。7冊目の著書『アカンヒトズカン』(学研プラス)が好評発売中。Instagram(@nonomura_yukiko)も人気。
更年期症状は2年前から
2年ほど前から生理前にイライラすることが急激に増え、メンタルの不安定さ(*1)を感じ始めていました。とりあえず「命の母ホワイト」を飲んで様子を見ていたのですが、少しずつホットフラッシュの症状が出始めて、首の後ろがカーッと熱くなったりすることも多くなったので、今は「命の母A」に切り替えています。
症状の出方は生理周期に関係しているようで、生理前になると不調がグッと高まる感じ。生理も少しずつ不定期になってきて急に来ない月もあったりして、女性ホルモンが不安定になっているのをひしひしと感じています。婦人科を受診したことはまだないのですが、仕事で産婦人科のドクターとお話しする機会も多いので、もっと症状が悪化したら血液検査をしたり、サプリ以外の対策を講じたりしたいと思いながらタイミングを見ているところです。
【*1・ メンタルの不安定さ】
エストロゲンの急激な低下によって、うつや不安感など、自律神経の乱れを感じることが増加する傾向に。ストレスを溜めず、リラックスできる方法を見つけ、おさまらないようなら「更年期外来」がある婦人科に相談を。
対策は先手必勝
— 最近テレビで見ない日はないほど活躍していらっしゃる、放送作家の野々村友紀子さんは、昨年結成31周年を迎えたベテラン漫才師・2丁拳銃のメンバー・川谷修士さんの奥様。夫の相方へのダメ出しなどで鬼嫁のイメージもある野々村さんの更年期を支えているのはズバリ! 「夫婦円満」。野々村さんのお話を伺うと、私たちが普段ないがしろにしてしまいがちな、大事なことを思い出させてくれる気がします。
私が更年期でイライラしている時期は、ちょうど娘の思春期と重なって、お互いのホルモンが喋ってケンカしているような状態。でも、ホルモン同士のケンカだと割り切って考えて、後に残らないように意識しています。
うちの母も私が10代のころ、よく「更年期だから」と言っていたので、私自身にもいよいよ来たんだな、と冷静に受け止めています。更年期は50歳くらいになったら誰にでも訪れる時期。メンタルや体の不調が出てきて、今まで通りにいかないのは当たり前。それを私は割と早めに知識として持っていたので、ホットフラッシュなどの体の症状が出る手前、気持ちのイライラが出たところで、すぐに「命の母 ホワイト」を飲み始めました。
夫はお金のかからない推し
私は以前から心がけていることがあって、それは〝ホルモンは活性化させ、ストレスは溜めずにデトックス〟するということ。毎日いつもホルモンとストレスのことを考えているんです。
そのために意識しているのはまず夫婦円満でいること。私にとって夫はお金のかからない推し(笑)。いかに日常生活の中で女性ホルモンの分泌を促すか、がテーマの私にとって、夫はいちばん身近で効率の良いホルモンアップ装置です。普段からステキでいてもらって、ちょっとしたことでも褒めてあげて、マメなスキンシップ、例えば外出時にちょっと手を繫いだりすることが不自然ではないような夫婦関係をキープすることが、更年期の女性ホルモン急降下に、もっとも有効な手立てではないかと思うんです。
私は講演会に呼んでいただく機会も多いのですが、そこで妻から夫への不満などをよく聞きます。「会話がない」「今は殺意しかない」などの物騒な(笑)コメントを耳にするのですが、夫にネガティブな感情を抱くのはもったいないなあ、と思います。こちらの考え方ひとつ、努力ひとつで、妻を女性として扱ってくれるはずだし、ホルモン急降下を少しでも食い止めてくれるはず。それに大してお金もかからない(笑)。こちらの気持ち次第でなんとでもなるんです。
うちの夫も、付き合い始めたころは結構冷たい感じで、買物で荷物が重くても持ってくれませんでしたし、そのせいで何回か別れたりもしました。でも、結婚したからには、夫婦は家事や育児のパートナー同士。子どもが自立した後の長い時間を二人きりで過ごすことを考えると、いがみあったり、世話をしたくない、されたくないなんていう関係だとしんどいだけではないでしょうか。相手も気の毒だし、なんといっても自分が辛いだけです。そうやって長い目で考えて、夫婦関係を良好に維持している方がいい。そのために、普段の何げない会話を多くして業務連絡だけにならないように心がけています。
それに結婚生活は「お互い様」と「おかげ様」。電気の消し忘れや些細な小言は飲み込みます。もしかしたら私も引き出しを閉め忘れたり、何かを出しっぱなしにして、それを夫が黙ってフォローしてくれているかもしれませんからね。家の中のパブリックスペースに私物を並べ出した時はちょっと言いますが(笑)、生活の中の細かい不満はお互い様だと思って忘れるようにします。
でも彼は基本的に、とても優しい人ですし、外出する時は積極的に手を繫いでくれるんです。そんな時はちょっとキュンとしますね(笑)。結婚記念日には毎年必ず、結婚式で私が持っていたブーケと同じお花(八重桔梗とブルースター)を少しずつアレンジして贈ってくれるのですが、添えてくれるメッセージカードは過去22年分、全部箱に入れて保管しています。毎年黙って、お花屋さんでオーダーして、心のこもったカードも手書きで書いてくれて必ず結婚記念日当日に贈ってくれるんですが、歳を重ねるごとにちょっとずつ大人っぽくしてくれたり、エレガント寄りにしてくれたり。こういう気持ちの積み重ねが、夫への信頼を支えて、夫婦の絆を強くしてくれる気がします。
その心遣いに毎年感激し感謝し、娘たちが自立して夫婦二人きりになった時に、楽しく生活できるよう、日々コツコツ夫婦関係をメンテナンスしています。
— 更年期対策に最も有効なのは〝夫への推し活〟という野々村さんの言葉はまさに目からウロコではないでしょうか。女性ホルモンの急低下による自律神経の乱れが原因となる更年期の症状を最低限に食い止めるには、確かにストレスを感じないことが重要と言われています。そのためのベースはやはり家庭内の平和なのかもしれません。
夫との日々の晩酌も欠かせません。私はクラフトビール、夫はハイボールを飲みながら、今日あった出来事や娘たちのこと、少しだけ仕事のことなどを話します(気持ちがいい季節はベランダにキャンドルを灯してワインで乾杯することも)。本格的なビールサーバー(泡が美味しい!)から注ぐ、定期的に届く全国のブルワリーのビールとの新しい出合いにも心が躍ります。
夫は仕事の愚痴は一切言わない人なので、私も放送作家視点からのアドバイスなどはしないようにして、夫の「楽屋で芸人とこんな話をしたよ」というような話を聞いて一緒に笑い「夫婦の時間=楽しい時間」にするように心がけています。
また、自分で自分の機嫌をいい状態に保つのも大切なので、肌や髪のツヤを美しくキープすることも意識しています。キレイでいられると気分がいいですから。シンプルですが、美容に本気で取り組むことも更年期を上手に乗り切るコツ。50歳を超えてから気になるところが増えたので、東京ヒルズクリニックなどで肌のメンテナンスも欠かせません。エストロゲン低下とストレスを最小限にするための努力を楽しむことも、更年期対策のひとつなのではないでしょうか。
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撮影/田頭拓人 ヘア・メーク/松原美穂(Nestation) スタイリスト/城田 望(KIND)取材/柏崎恵理 ※情報は2025年2月号掲載時のものです。
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