フジテレビ・上垣皓太朗アナに聞いた「今一番欲しいものは?」に意外な答えが!
24歳にして「人生何周目!?」と聞かれてしまうほどのオーラを放つフジテレビ期待の新人アナウンサー、上垣皓太朗さん。その落ち着き、知性と品格が滲む言葉選び、耳に心地良い芯のある声、テレビ番組に登場すると瞬く間に世間の注目の的となり、今や“日本一有名な新入社員”といっても過言ではないほどに。一方で「とにかく言葉が好き。人に情報をお伝えするのが好きなんです」とはにかみながら語る様子は、フレッシュさに輝く24歳そのもの。美ST ONLINEでは今年2年目となる上垣アナウンサーの1年目を、じっくりとご本人に振り返っていただきました!
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《Profile》
2001年1月6日生まれ。兵庫県出身。2024年4月フジテレビに入社。2024年7月より『めざましどようび』(フジテレビ)のお天気キャスターを務める。その新人らしからぬ落ち着いた佇まいで多くの共演者や視聴者からの注目を集め、同局番組の「推しアナGP」に選ばれるほどの存在感を放つ。2024年10月より自身初のMC担当となる地上波レギュラー番組『キャラビズジャーナル』が放映開始。今後益々の活躍が期待される新人アナウンサー。
新卒1年目。思い返せば鎧をまとって、背伸びもしていました
入社してまだ1年も経っていないし、正直なところ、まだ客観的には入社から今までを振り返ることができていません。日々目まぐるしく過ぎていきますし、学生の頃からは想像もつかなかった経験の数々。今は目の前のことに誠心誠意ぶつかっていくことに必死です。え、余裕があるように見えますか?全くですよ(笑)。余裕はないけれど、そうと悟られないように自分に鎧を着せたり、背伸びをしていたりする部分はあったかもしれません。「そうでないと戦えないな!」と思い込んでいたというか。
“言葉好き”のきっかけになった中学受験が、アナウンサー人生の基礎になったのかも
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もしかするとアナウンサーのきっかけになっているのかも、と思うのは中学受験でのこと。小学6年生の頃は勉強に明け暮れていて、その勉強の一環で俳句とか詩とか、あとは難しい文章に触れることがありました。その中で、薔薇の芽の針がやはらか(柔らか)、という趣旨の一節を目にしたんです。薔薇って棘があるイメージが強いけれど、あえて「柔らか」と表現する。その後に出てくる春雨の降り方の印象とも重なります。そこに妙に感動して、こんな表現があるなんて言葉って面白いなぁ、と思うようになりました。今だったらもしかしたらスルーしてしまいそうなことでも、あの当時は立ち止まるほど刺激的だったんです。言葉の面白さを知ると、次には綺麗な話し方に憧れるようになって。そんな話し方をする人の真似とかをし始める。魅力的な言語表現と綺麗な話し方が、いつの間にか僕の中で格好良さに変わっていって、益々のめり込んでいきました。もしかするとそこが、アナウンサーへのきっかけになっているかもしれませんね。
人に見過ごされているポイントも、自分できちんとダメ出しができるように
話は少し逸れますが、僕、自己評価ってすごく大事なことだと思うんです。人が「良い」と言ってくださったり、見逃していただいたりしたことでも、自分で自分にちゃんと「ダメ」を出せることが大事だと思っています。例えば、「そして」の「し」の音の出し方が甘いなとか、自分にとって居心地の良いゴールは絶対にあるはずです。
そこを目指すために、例えば今一番欲しいものは肺活量。今の倍は欲しいと思っています。長い文章をテレビで読み上げる時とか、聞き取りやすい声というのは大前提で、中途半端な部分で文章を切りたくない。切る場所によって、伝わり方が全く変わってきますから。その言葉の持つ正確な意味をお伝えするには、適切なトーンと区切りが大事。それには肺活量がマストです。肺活量はいつでもどこでも鍛えられます。まずは息を吐き切って、15秒かけて吸い、30秒かけて吐く。この吸って吐くことの秒数を伸ばそうと、オンエア前や移動中、寝る前などに日々訓練しています。今の僕は20秒で吸って40秒で吐く段階。目標は30秒で吸って60秒で吐けるようになりたいですね。60秒で吐くってやってみると結構大変ですが、同期でできている人がいるので、負けていられません!
自分で自分の成績表をつけて、オンエア後には1時間の反省会を欠かしません
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オンエア前の準備は入念に行うほうだと思いますが、もっと時間をかけているのが反省会です。オンエア後に1時間くらいやっています。『めざましどようび』という番組でお天気コーナーを担当しているのですが、映像スタッフの方と映像を見返して、「ここのコメントは不要でしたね」とか「声の調子がいまひとつ」とか。僕、そういう時間が大好きなんです。次はもっと良くなるかもしれないと思うとワクワクします!ずっと反省をしていて今でも心に残っているのは、2024年の9月14日のお天気コーナー。フェーン現象についてコメントしていた時に、「山の風下側で」って一言補足で言えていれば!と、今でも忸怩たる思いです(笑)。
とはいえ、反省はしても失敗とかは精神的に引きずらない主義。落ち込むのではなく、今後の伸びしろとして前向きに捉えています。内緒にしていたのですが、実は自分で自分の成績表をつけているんです。パソコンのエクセルで。100点つけたこと?まさか!一度もないですよ(笑)。もし仮につけられるとしたら引退の時なんじゃないかと思いますね。今の自分を数値化して、少しずつ理想に近づいていると感じられる瞬間もあって。そんな小さな達成の積み重ねが最高に楽しいです。
《衣装協力》
ノーリーズ、SHIPS
撮影/前 千奈美(光文社写真室) スタイリスト/岡野陽子 取材/キッカワ皆樹 編集/浜野彩希
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