大草直子さん、「予算100万円」ならどんなオシャレをしますか?【カルティエ、マノロほか】
「もし100万円を自由に使って」と言われたら…。何にどうお金を使うか、そこにその人のモノやコトへの〝考え方〟や〝らしさ〟が見えてくる。ファッションディレクター【大草直子さん】なら、どう使う?マネープランから引き出される人生観と共にお伝えします。
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ファッションディレクター 大草直子さん
1972年生まれ。ファッションディレクターとして様々なメディアで活躍。憧れの女性像としてSTORYでも常に名前が挙がる。大草さんの紡ぐ言葉には大人女性の道標となる影響力があり多くの著書も出版。新著「見て触って向き合って 自分らしく 着る 生きる」(マガジンハウス)
— モノ自体はエターナル。その価値を自分でいかにクリエイトしていくか、そこにその人らしさが現れると思うんです。
100万は高くもなく安くもない金額。そこが面白い(笑)。現実的ですが物価高騰の今、値崩れしない物、娘に引き継げる物という視点で時計やジュエリーは投資に値すると思います。でもアートではないから、大事なのは身につける自分自身。どう年齢や体に馴染むように演出するかが大切で、それをできるのが大人の醍醐味だと思うんです。
誰が見てもわかるラグジュアリーなバッグを持っても魅せ方にはこだわりたい。価格は数字であって価値の作り方は自分次第。お金の使い方はある程度の思いきりが必要だと思っています。いい物をひとつ素敵に身につけていると、ブランドを理解し大切にしている人というのが透けて見える。たとえ服がプチプラでも人の印象はいい物に引っ張られる。そこにも自分の価値の作り方が現われますよね。
買物にルールや計画は立てないのですが、自分らしく表現できるかは選びの基準。そういう物との偶然の出合いにお金を払っている感覚かもしれません。その経験や体験を含めて私の中では価値と捉えています。
【Okusa's Plan】TOTAL ¥1,100,000
1. Cartierの タンク マスト ¥517,000
この年齢になった今こそ欲しい名品。周りと同じone of themになるのを避けていたけれど、節の立った今の手にはジュエリーとの重ねづけにタンク マストが映える。自分の新たな出発にとルースから作ったダイヤモンドリングと共に、歩みを物語る手元に。
ベーシックな革ベルト。時計¥517,000(カルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)他本人私物
2. Buccellatiのジュエリー ¥583,000
大人だって可愛らしくときめく甘いモノを。こう見えて実は甘好き。大人の甘さを楽しむには本物であることが大切。彫りやセッティング、美しさや繊細さは他では真似できない最たるものがブチェラッティ。この先、価値が上がることを見越して買っておきたい。
ミラノで創業したハウスジュエラー。芸術的な技術で世界的なメゾンに。(右)オペラチュールピアス(ゴールド×オニキス)¥539,000(左)ブロッサムペンダントピアス(シルバー×ファンシーブラウンダイヤモンド)¥583,000(ともにブチェラッティ)
予算に余裕があったら…
◯ コーデに大切な存在の遊び心あるシューズを
端正なバッグが多いので、靴でエッジを利かせて。ドットチュールのパンプスは長年愛用。マノロ ブラニクの甘シューズでエッジのきいたスタイリングに。
(右から)フラットパンプス¥221,100ローファー¥154,000パンプス¥221,100(すべてマノロ ブラニク/ブルーベル・ジャパン)
撮影/鏑木 穣(SIGNO)ヘア・メーク/KIKKU(chrysanthemum)スタイリスト/朝倉 豊 取材/小仲志帆 ※商品の価格は発売時点のものになります。※情報は2025年2月号掲載時のものです。
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